ブラッシングって何のためのもの?
2017.2.15ヘアケア
こんにちは。訪問出張ヘアサロンのアプローズです。先週は、ブラシについて説明しました。ところが最近、「ブラシ?手櫛で済ませるから、あまり使わない」なんて声をよく聞きます。ナチュラルな雰囲気のヘアスタイルが人気なことも手伝ってか、髪を毎日ブラッシングする習慣がある人は、むしろ少数派になりつつあるのかもしれません。そこで、今回のブログでは「そもそもブラッシングってなんでするの?効果的なブラッシングの方法は?」の質問にお答えしていこうと思います。
実はブラッシングには、大ざっぱにいうと次の4つの役割があると思います。
①髪形を整える。
②ほこりや汚れを取り除く。
③髪の毛に艶をだす。
④頭皮の血行を良くする。
この4つの役割に従って詳しく見ていきましょう。
まず、①の「髪形を整える」については、説明はいらないでしょう。髪をとかしたり髪形を作るときに、ブラシが登場します。「手櫛で済ませる」派の皆さんは、主にブラシの整髪の役割を手櫛で代用させているということなのでしょうね。
ところが、ブラシの役割は整髪だけにとどまりません。例えば②の「ほこりや汚れを取り除く」ですが、髪をブラッシングするとブラシの毛がほこりや皮脂汚れを取り除く役割を果たしてくれます。お気に入りの靴や服にもブラッシングをすることがありますが、あれも汚れを取り除くためですね。同じように考えるとわかりやすいでしょう。
さらに、髪の毛の根元からしっかりブラッシングすることは、③の「髪の毛に艶をだす」ことにつながります。というのも頭皮の毛穴からは「皮脂」が分泌されているわけですが、根元からのブラッシングには、この皮脂をすくい上げて髪の毛全体に行きわたらせる効果があるのです。「皮脂」というと「汚れ」をイメージされる方もいるかもしれませんが、「皮脂」は単なる老廃物ではなく、ちゃんと役割を持って存在しています。主な働きは保湿や殺菌などですが、それはまた別の機会にお話しすることにしましょう。いずれにしても「皮脂=汚れ、汚いもの」というのは間違いで、ブラッシングにより皮脂が髪の毛に行きわたると、髪に自然な艶がでてきます。
ブラッシングの④つ目の役割は「頭皮の血行を良くする」ことです。ブラッシングには頭皮のマッサージ効果があることはよく知られています。毎日の定期的なブラッシングは、頭にあるツボを刺激したり血行を良くしたりして、健康な髪の毛の発育を促します。
いかがでしょう。①の整髪はともかくとして、②~④の役割は手櫛で代用するのは難しそうです。美しい髪の毛を保つためのブラッシングは、朝やシャンプーをする前、就寝前などに行うとより効果的です。ブラッシングの習慣がないと初めは「面倒くさい」と思うかもしれませんが、慣れると意外と気持ちが良いものです。これを機会に「美髪のためのブラッシング」を始めてみませんか。