カラートリートメントってどうなの?

2016.10.30ヘアケア

こんにちは。訪問出張ヘアサロンのアプローズです。

前回はヘアマニュキアについて説明しました。そこで今回は、カラートリートメントについても触れておきましょう。

ヘアカラーとヘアマニュキアは、ヘアカラーが髪の毛の内部から発色させるのに対して、ヘアマニュキアは髪の表面に色をのせている、という部分で大きく違いました。では、カラートリートメントではどうでしょう。

カラートリートメントの着色方法は、ヘアマニュキアとよく似ています。つまり、表面に色をつけるやり方で髪を染めています。そこで、カラートリートメントを「無添加ヘアマニュキア」と言うこともあります。

ところが、ヘアマニュキアとカラートリートメントでは、染料として使用する成分が大きく違います。ヘアマニュキアで使用されるのはタール系の色素ですが、カラートリートメントで使われるのは、植物由来の染料や化粧品などで使用されるHC染料です。この染料成分の違いが、結果としてさまざまな違いを生んでいます。
以下に、ヘアマニュキアとカラートリートメントの違いをまとめてみました。

◆肌への負担が少ない染料を使用しているので、ヘアマニュキアよりカラートリートメントの方が髪への負担が少ない。また、ヘアマニュキアは肌に着くと落ちづらいので、髪の生え際には使えないが、カラートリートメントは肌への付着を気にせず使える。

◆ヘアマニュキアは、「髪を染めること」を目的としているので染め上がりがきれいで1か月ほど色持ちするが、カラートリートメントは繰り返し使用しないと色が定着しない。また、一度定着した色も1~2週間ほどで落ちてしまうので、継続的に使用する必要がある。

いかがでしょう。ヘアマニュキアとカラートリートメントの違いについて、イメージがつきましたか?

カラートリートメントは入浴のついでに気軽に染められる分、染料としての効果は弱いのです。使用するたびに少しずつ染まっていくので、初めてカラートリートメントを使用される方は、繰り返し使用しないと効果を実感できないでしょう(最初は5日間の連続使用が目安です)。また、繰り返しの使用によって色が定着した後も、週に数回程度、継続的に使用する必要があります。

一方の長所として、カラートリートメントはヘアカラーやヘアマニュキアと比べて髪への負担が圧倒的に少ないので、毎日のように繰り返し使用することもできますし、頭皮に触れても問題がないので、気軽に使えます。下準備などの手間もほとんどありません。「自宅でカラーリングを楽しみたい」という方には、一番安全な方法といえるでしょう。

ただし、カラートリートメントが安全とはいっても、髪への負担がまったくないわけではありません。カラートリートメントを使用する際は、添付の使用説明書をよく読み、記載されている放置時間を必ず守って、指定時間内に十分にすすぐようにしてください。長時間の放置やすすぎ残しは、髪をいためる原因になります。また、使用前には必ずパッチテストをして、かぶれ・かゆみが出ないかを確認しましょう。

一覧に戻る